今年に入ってから、ほとんど何も書いていなかった。
会社としての発信はしているけれど、森井駿介という個人が何を考えて動いているのかは全然書いていない。
自分の考えって、定期的にメンテナンスして外に出さないと腐る。
そんな気がしていて、久しぶりに書いています。
なんで2社やってるの
よく聞かれる。
今年立ち上げたAIOps Managerは、半年で40〜50社、100件以上のプロジェクトをやってきた。AI人材の登録は1,000人規模。ここから数万人へ。フルタイムも20名弱になった。
やっているのはコンサルじゃない。人材供給レイヤーの方だ。
2〜3年で1,000億のバリュエーションをつくる。
・・・
ただ、厳密に言うとこれは新しい会社じゃない。
2022年にAsaBという名前でつくった会社をリブランドしたものだ。
当時やっていたのは、SBTを使ったオンチェーンLinkedInみたいな「Opus」と、大手メーカーと組んだE Inkのデジタルアートフレーム。市況が停滞して、一旦ペンディングした。
2年前、俺はここにこう書いていた。
ただ、旗を立てたことに価値がある、そう信じて伏線を回収していきたいな。
寝かせていた会社に、今年AI人材を載せた。
テーマは変わっていない。社会関係資本の流動性を上げる。
信頼できる人が、ちゃんと評価される。それだけのことが、この世界ではまだできていない。
伏線があり、完結するから物語は美しい。回収する責務は、俺にある。
あと、チームが本当に良い。大人の文化祭の延長みたいになっている。仲間のおかげで毎日楽しくやってます。
AIオフィス
Teracy 2.0は、9月から10月ごろに出ます。
つくっているのは、リアルタイムに一緒に働けるAIチームメイト。AIオフィスという新しいカテゴリーを創ろうとしている。
コンテキストを理解しているAIが、実行まで持っていく。しかもチャットじゃなく、音声や画面共有で。人が人と働く時に自然にやっていることに、最も近い形で。
テキストで殴り合う時代から、そこにプレゼンスがある存在へ。
リアルタイム × マルチプレイヤー。この領域をやる。
3年前、同じ場所にいた
先日、OpenAIのイベントで約300社の中からファイナリスト15社に選ばれてピッチをした。
その会場が、3年前に亡くなった父と一緒に行った場所だった。
順番を待ちながら、そのことに気づいた。
・・・
場所には、記憶ごと保存されている。だからそこに行くと、記憶のほうが勝手に蘇る。
3年前の俺は、まだ何も証明できていなかった。
同じ場所に立って、今度は世界の人たちの前で自分たちの仮説を喋っている。
来年の今日に、もっといい報告ができるように。
母親とバリに行った
7月に母親とバリに行った。3年ぶり。前に来た時は、父もいた。
Teracyの物語を書いた時、俺はこう書いていた。
また会おう、またね別に嘘じゃない。でも、"また" なんてこない。それもわかってる。
その「また」が、きてしまった。
・・・
海を眺めながら、これから10年20年かけてやることを考えていた。
なんでそんなデカい単位にこだわるんだろう、と自分でも思う。
たぶん、間に合わなかったからだ。
誠実で不器用だった父が、場所の制約の中で生きているのをずっと見てきた。
60を超えて、地元の伊勢からリモートでスタートアップの経理をやった父を見て、「なんだよそれ、最高すぎるだろ」と思った。
あれは、たった一人分の話だった。
あの一人分を、数億人分やる。
母親とバリに行って、海を眺めながら、そんなことを考えていた。
35歳から
2年後の35歳から、機会格差にドラスティックなソリューションをつくりたいと思っている。
Teracyもその文脈でやっている。場所の制約をなくすこと。離れていてもつながれること。
じゃあ機会格差の根底に何があるかというと、やっぱり金融だと思っている。
・・・
世界の送金は年間136兆円。うち110兆円が低・中所得国に流れ込む。FDIとODAの合計より大きい。
そこから抜かれている手数料が、年間8兆円。
米国が世界にばら撒いている対外援助の予算と、ほぼ同じ額だ。
援助と同じ規模の金が、援助を受ける側の人間から抜かれている。
・・・
で、ここからが本題なんだけど。
この8兆円は、あと数年で消えます。
ステーブルコインが潰しにきていて、中央銀行も潰しにきている。来年にはインドとASEANの決済網がつながる。
正しい。全面的に正しい。
だから俺は、そこで儲けるつもりはない。
与信
金を動かすことがタダになる世界で、それでも残る問題がある。
信用がない人間に、誰が金を貸すのか。
これはブロックチェーンでも中央銀行でも解けていない。速く安く送れるようになっただけで、借りられない人はずっと借りられない。
金がないから信用がなくて、信用がないから金が借りられない。
その扉の前で、人生が止まっている人が何億人もいる。
「クレジットの流動性が低いなこの世界はクソが」
2年前に酒を飲みながら書いた悪態を、まだ引きずっている。
・・・
で、これを解く順番は、たぶん逆なんだと思っている。
信用を「証明する」方法を探すんじゃない。信用を「発生させる」方から入る。
仕事があって、所得があって、それが履歴になって、初めて信用になる。
だから、金融の前に労働がある。
AIの時代に、体を移動させずに所得だけが越境していく。その仕事を配れる場所を持っている人間が、たぶん次の信用をつくれる。
送金の話じゃない。信用そのものをつくる話です。
・・・
人は環境次第で、いつからでも輝ける。
3年前にTeracyのことを書いた時も、俺はこれしか言っていない。
インドで出逢った彼も、地元のあいつも、父も。「もっといい環境があるかもしれない」という希望を、俺はどうしても捨てられなかった。
やっていることは全然変わってないな、と思う。多分これでいい。
・・・
当然まだ構想の段階で、解像度は全然足りていない。
なので仲間を探しています。AIのエンジニア、ファイナンスのプロ、各国の規制をわかっている人。
ここから1〜2年で集めていきたい。
独断
なんで自分で金を持つのか。
これは俺が勝手に「イーロン・マスク理論」と呼んでいるもの。
マスクは20代でZip2をCompaqに売って、その金でX.comを立ち上げた。それがPayPalになって、2002年にeBayへ。その時31歳。今の俺と同じ年だ。手元に残ったのが約200億円。
その200億円が、SpaceXになりTeslaになった。
誰の許可も要らなかった。それがデカかったんだと思う。
・・・
外部資本じゃなく、ファウンダーが金を持っていること。
誰の合意形成もなしにコミットできること。
独断で決められるということ。そしてその独断の規模がデカいということ。
俺はお金に興味がない。物欲もない。
ただ、世界を変えるためにはこれが要る。
どうせいつか死ぬんだったら、「世界は美しいな、希望があるな」と思える状態で死にたい。
そのために動かせる金の桁を上げる。それだけの話だ。
・・・
前の会社の売却で得た数億円を今の事業群に投資して、それ以上のものは生み出せていると思っている。
だったら、それを数十倍、数百倍するだけ。
できると思ってる。
そんなわけで、Teracy 2.0 は来月〜再来月。AIOps Manager はここから数万人規模へ。
10月にはアムステルダムに行きます。
まだ全然整理されていないし、2年後に言ってることが変わっているかもしれない。
でも今はこう思っている、という記録として。
それでは明日も頑張ります!👋
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