誰かと何かを創る喜び
常に満たされない欲求がある、それは「誰かと分かち合いたい」「誰かと繋がりたい」「自分がこの世界に存在してるんだ」そういうもの。気づけば大人になり、仕事というなんかそれっぽいものの中に "当たり前"や"正解" を探す日々。でも本当にやりたいことって何なのか、気づけば見えなくなっている。
自分もそうだった。19歳で起業してがむしゃらに仕事をした。起業をして、収益を生み出し、会社をなんとかしようと奔走した。でも、なんだか満たされない日々や心の中の葛藤を感じながら10年間走ってきた。
今振り返って、本当に欲しかったものは「誰かと分かち合いたい」「誰かと繋がりたい」「自分がこの世界に存在してるんだ」という感覚なんじゃないか。そう思うようになってきた。
そのために、誰かと出会い、想いを共有し、新たな何かを生み出そうとし続けてきたんじゃないかって。
誰かと何かを創ることは、そういう力がある。だからこの瞬間も、人類は皆それぞれが何かを生み出そうと創り出そうと仲間を探し、苦しみながらも日々何かを創っている。
嗚呼美しい。そういう瞬間がもっとピュアに向き合えるものになればいいのにと思う。
COVID-19になってリアルで会うことも減った世界の中で、誰かと何かを創ることのワクワク感や美しさみたいなものをもっとカジュアルに人々が手にできるようなものをつくりたいと思う。
人は環境次第で、いつからでも輝ける
真理っぽいものを探して生きてきたけど、間違いなく言えるのは人は環境に依存する生き物だ。
人はその環境で得たものを自然と拡大再生産する。なので環境によって生じた格差はなかなか埋まることがない。だから良い環境に出会えるかどうかが割と人生の分かれ目だったりする。自分はそこの"場所の制約"というピースを取り除きたいと思っている。
インドで出逢った彼も、地元のあいつも、誠実で不器用だった父も、多くの場所の制約のなかで生きている人を見てきた。その人には、その人なりの人生があるのに、客観的にそれをジャッジするのは違う気もする。だけど、"もっといい環境があるかもしれない" という希望や期待はどうしても捨てることができなかった。
もっとカジュアルに新たな環境に出会えて、誰かと分かち合いそして繋がることができれば。ずっとそんなことを考えながら10年間を過ごしてきた。そんな自分にとってリモートワークやこの世界の場所の制約がなくなるパラダイムシフトは、当然自分がやるべきテーマだと思った。
孤独の中、見つけた光。Teracy開発の原点。
遡ること2015年。リモートワークをしていた当時の自分は、世界を変えるようなプロダクトをつくりたいという強い想いを持ちながら、それを邪魔する対人不安を抱えていて人に会えずに世界中を1人孤独に旅をしていた。
そんな時にSkypeに出逢い、「離れていても、ストレスを感じずに仲間と創造的に働けたこと」に感動したのがTeracy開発の原点だ。
自分のようなマイノリティであっても、テクノロジーによりエンパワーされ「どこにいても仲間と繋がり、創造的に働ける」、その事実が人生を大きく変えてくれた。そしてそれをどこかにいる自分のような人に届けたいと強く心に誓った。
ただ、"どこにいても、人は機会を拓くことができる" 自分が常に想うこの言葉を、確信を持って人に伝えられるには、まだまだ作るべき必要なインフラがあると思った。
シームレスに繋がる居場所
とにかくカジュアルに、テクノロジーを介してシームレスに繋がる居場所。そんな環境をつくりたい。
PCやスマートフォンさえあれば、いつだって仲間と繋がり創造できる。仕事場であっても、サードプレイスとなるコミュニティであっても、学びの場であっても、学校の友達と離れて集まる場であっても。気軽に集まり、そして解散する。そんな居場所を作りたい。
ワンタップでワープして仲間と Say hello できる場所をオンライン空間に作れたら、人はもっとカジュアルに交流しそして何かを生み出すエネルギーへ向かうのではないか。
それが巡り巡って「誰かと分かち合いたい」「誰かと繋がりたい」「自分がこの世界に存在してるんだ」という欲求を満たしてくれるんじゃないか。そんな風に思う。
いつでも繋がり、仲間と創造できる空間の構築
これからのTeracyが追及していくのは、その空間アクセスへの「ハードルの低さ」だ。シームレスに繋がり、いつだって気を遣わずにあらゆる空間に出入りし、仲間と合流し創造できる。そんなカジュアルな体験を追及して行きたい。
SaaSとか、企業向けコミュニケーションツールとか、そういう小さなスケールの話をしているのではない。もっと概念として新たなコンセプトを打ち立てる必要がある。
そのためにはアクセスが簡単で、企業に閉じずに自由にアクセス可能な空間を10秒でセットアップでき合流できる。そんな空間構築を人々に提供するんだ。
主となるのはもちろん企業におけるリモートワークであることは疑いようがない、ただそれはチーム単位でもっとカジュアルに使われるべきだし、副業先や業務委託メンバーとのカジュアルなコミュニケーションに使用されているべきだ。
また、コミュニティや学習仲間、大学の友達などもっと広範囲に使われるのがあるべき姿だろう。
その先にある、機会包摂社会の実現
機会包摂とは何か。ちなみにそんな言葉はググっても出てこない。
ただ、機会に対して誰もがアクセス可能な社会ということ。その中の一翼を担う、という話し。もちろん、全ての機会を包摂できるなんてことは思っていない、その中には金融包摂やあらゆる機会の定義がある。ただ、誰かと何かを創る時の決定版にTeracyがなりたい、そういう話し。
そういう視点で言えば、SlackやNotion、Figmaは機会包摂に大きく貢献しているプロダクトであろう。なぜなら、それを使う人は自分の場所の制約なく創造空間にアクセスし、協働することができるから。ちなみに60を超えた父が地元の三重県伊勢市でTeracyの管理部に就任したとき、Slackを使いNotionで情報を共有していた。
海外で働くTeracyデザイナーのCarlも当たり前のようにSlackを使い、Notionで共有し、Figmaでデザインをしていた。これが当たり前と思うのは今この瞬間を生きている自分たちが感じていることであって、昔から考えたらこんなもんただの魔法でしかない。
何を言いたいかと言えば、NotionやFigma、Slackのような存在になることで機会包摂の一翼を担うことは十分できるということ。その先に、Future of Workがあり、機会包摂への道筋がある。
新たな働き方を生み出す、Teracyがつくる物語
Teracyが目指すものは、単なるリモートワークにおける音声ツールではなく、新しい働き方を提案し人々のつながりを深めること。
人々が離れていても仲間を近くに感じることができ、深い人間的繋がりや共創の場の構築する。そして、誰もが求める「何かを共に創る喜び」、「存在を感じる瞬間」を、テクノロジーで実現していくということ。
もしも離れて働く仲間と同じ空間で働くように1秒で繋がれたら、共に学習するコミュニティの仲間とカフェで学ぶように1秒で繋がれたら、複数関わるプロジェクトチームと1秒で繋がれたら、そんな理想の世界を実現するためにTeracyを世界に広げていく。
新たな働き方を生み出す、Teracyの旅路が始まる。
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